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2007年12月

2007年12月30日 (日)

教科書再検定

 異例の教科書再検定、結果出る。一例を挙げると、三省堂では2006年4月に「日本軍に集団自決を強いられたり」という表現が没になったが、今回「日本軍の関与によって集団自決に追いこまれた人もいる」となった。よくここまで国が譲歩したものだ。妥当だ。おそらくは、もっとひどいことも行なわれただろう。あるいは、もっと人間味あふれる軍人もいただろう。ことさらに美化するのも、ことさらに自虐的になるのもよくない。「そういうこともあった」でいいではないか。どうせ最終的には教育現場での教え方しだいなのだし。

2007年12月28日 (金)

機動戦士ガンダムUC

 宇宙世紀(UC)96年。工業用コロニー・インダストリアル7の工専に通うバナージ・リンクスはひょんなことからオードリーと名乗る美少女を助け、「ラプラスの箱」を巡る謀略に巻き込まれていく。
 ファースト・ガンダム以外はあまり知らない私でも、読みやすくておもしろい。しかし、十巻だか二十巻だか刊行されると聞いて、尻込みしてしまう。
 そりゃ、アニメを実況してるかのようなこのペースでは、それぐらい必要だろうが、私は遠慮しておきます。そのうち、「ラプラスの箱」の謎が解けるころに、また覗いてみます。
 難を言えば、「赤いモビルスーツを操る仮面の男」は、やめてほしいなあ。

『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)・1「ユニコーンの日(上)」』福井晴敏、2007、角川書店。

2007年12月27日 (木)

キャッツ

 何ヶ月も前からほしかった、某古書店に陳列されたCD、英語版『CATS』オリジナル・ロンドン・キャスト版、購入。定価\3800を、\2900で。
 聴きながら帰り道。1曲目、さすが音がクリア。2曲目、へえこんな音が入ってたのか、テープでは聞き取れなかったなあ。3曲目、あれ?音が飛んだ。あれ?ラストが短い。あれ?4曲目が始まったのに、トラックが「3」のままだ。これはもしや、粗悪コピー? あるいはCD劣化? 返品しなくっちゃ。
 5曲目、明らかに声が違う! ガンビーキャットの歌は男声なのに! 以下、違う声やアレンジで、完全に期待はずれ。どういうことだ?
 家に帰って、どこかにあったはずの、レンタルLPからコピーした歌詞カードを探す。・・・なんと、私のいままで聴いていたのは、ブロードウェイ版だった! 英語版が二種類あったなんて! ジャケットがまったく同じなので、全然わからなかった! なまじ英語なだけに、いっそ劇団四季版キャッツ(私的評価:低)のほうがましと思ってしまう。そういや、四季版も同じジャケットでまぎらわしかったな。それにしても・・・(泣)

2007年12月23日 (日)

至福の時

 仕事を変わってから、本屋/古本屋に寄るという楽しみが減ってしまった。今日は早く終わったので、普段行けない古本屋で二時間近く過ごした。極楽。
 女には向かない職業/PDジェイムズ、\105(\640)
 わたしのグランパ/筒井康隆、\105(\419)
 進化の使者(上)/WJウィリアムズ、\105(\480)
 キャラクター小説の作り方/大塚英志、\105(\760)
 せっちゃんのごちそう/辛淑玉、\800(\1400)

2007年12月19日 (水)

殺す風

 週末、ヒューロン湖畔のロッジで過ごすことになっていた男たち。しかしロンは姿をみせなかった。いったい彼はどこに?
 これ以上、どう紹介していいやら。ミステリとして読むなら、どうということもないエピソードが延々続くので、延々あらすじを紹介してもさしつかえないだろう。でも普通のドラマ、群像劇として読むなら、ひとつひとつが興味深いエピソードであり、くわしく述べるのは控えたい。
 ル=グイン『風の十二方位』 の冒頭に引用された詩『シュロップシャーの若者』を司書の駄弁者さんの「名文句集」コーナーに投稿するにあたり、ネット検索していたら、『殺す風』の冒頭にも同じ詩からの引用があると知った。それで興味がわいたので、購入。
 引用部分でそそられる気分は、本文からはなかなか味わえなくて、もどかしかったが、最後にはぴったりはまったように感じる。ただし、1962年版には、詩の引用はないそうだが。
 大部分は、ミステリというより、謎の部分もあるドラマという印象だった。あるいは、よくできた昼メロ。おもしろかった。

『殺す風』マーガレット・ミラー、吉野美恵子・訳、創元推理文庫、1995。
 "AN AIR THAT KILLS"by Margaret Miller,1957

2007年12月18日 (火)

進化、進歩

「人類進化、1万年前から加速」だそうた。
 日本、中国、アフリカ、欧州系の計4グループを調べたら、「生物の進化につながる遺伝情報の変化が、人類では約1万年前から加速しており、民族間の差が広がっている」という。進歩したというより、多様化してるってことだね。
 いつか、異種交配できなくなるほど多様化するのだろうか? 地球にとどまってるうちは、ないかな?(2007.12.11読売新聞)

 心臓移植を待つ重い心臓病の患者から、太ももの筋肉を取り、培養してシート状にしてその心臓に貼付けたら、拡張型心筋症がほぼ正常な状態に機能回復したという。
 すばらしい。iPS細胞(人工多能性肝細胞)の研究成果といい、大きな希望が持てる。
 脳死移植をしなくて済むなら、ひとつ悩みが減るだろう。(読売新聞2007.12.15朝刊)

2007年12月16日 (日)

どら平太

 序文。
 記事か書き込めなくなっていました。
 ニフティに質問したら、「Internet Explorer5.2 では古いかもしれない、とのこと。
 ともかく、ご指摘通りにやってみたら、できました。ニフティさん、ありがとう。
 でも、そのやりかたに書かれているボタン、Internet Explorer5.2 では文字が表示されてないのです。やっぱり古いんですね。そのうち新しくします。
 できたらMacごと。あ〜、MacBook ほしい。

 本文。
 映画『どら平太』。
 江戸にいる殿様の命を受け、さる小藩に赴任した町奉行、小平太。藩の上層部と裏社会の癒着を根絶するための小平太の暗躍。
 よくできた時代劇。とんとん拍子すぎるきらいはあるが、オーソドックスにまとまっている。
 主演:役所広司。
 監督:市川崑。
 脚本:黒澤明・木下惠介・市川崑・小林正樹。
 原作:山本周五郎『町奉行日記』。

2007年12月12日 (水)

松本清張

 ドラマ『点と線』北野武、高橋克典。まあまあ。昭和三十二年の日本が、よく再現されている。
 鳥飼、空白の四分間に、なぜそんなにこだわる? 熱海で降りたとなぜ決めつける? 飛行機になぜ誰も気がつかない? 予断は捜査の大敵だぞ。
 安田の妻はどういういきさつで佐山と旅を? どうも話についていけてないようだ。
 昔は鈴木京香の亜流に見えた夏川結衣、良い。

 ドラマ『殺人行おくのほそ道』菊川怜。いろんな人が、文学歴史にからめた殺人事件を書いているが、これなどは多分、先発の部類になるのだろう。
 主人公が奥の細道を研究していたから、事件が解決、ではなく、逆だったとは、目からうろこ。後発の諸作品は、どういう理由付けで殺人事件を起こしているのだろう?

2007年12月11日 (火)

君がいる風景

 老朽化した校舎の取り壊しが決まり、開催された中学卒業十年めの同窓会。願いがかなうという「学校の伝説」を試す最後の機会に哲哉はすがった。“魔鏡”に「美鈴を助けて」と強く念じた彼は、十年前の中学三年生の自分のなかに転移していた。その夏、美鈴は死んだのだ。今度は自分が美鈴を救う。
 転移後なぜか不完全になってしまった記憶をたよりに、行動を起こした哲哉。しかし、美鈴の「死因」と確信したものを排除したとき、彼は間違いに気づく。

 青春の日に戻り、あの日の過ちをやり直したい、という、誰もが一度は考える思いを具体化した物語。しかし簡単には過去は変えられない。
 単なる願望充足にならないところが、うまい。
 新城カズマ『サマー/タイム/トラベラー』に比べて、描かれる青春が、格段に共感しやすい。
 地震にはおどろいた。そういえばあったな、と思って調べたら、史実とは一年ちがいのようである。
 著者は《NHK少年ドラマシリーズ》をめざしたと言い、いくつかの作品をあげている。そういやこの表紙、『暁はただ銀色』の風合い(ふうあい)に似てると前から思ってたんだ。イラストレーターが意識してのことかどうか知らないが。
 ほろにがいものも感じさせつつ、結局は願望成就になっているが、主人公が命がけで実力で勝ちとった未来だ、まあよかろう。

『君がいる風景』平谷美樹、2002。ソノラマ文庫

2007年12月 9日 (日)

パンズ・ラビリンス

 フランコ独裁政権下のスペイン。対レジスタンス戦を戦う前線の、大尉である夫の許に引っ越してきた身重の妻と、前夫の娘オフェリア。
 空想好きの彼女は森の伝説のとりことなり、現実と夢を行き来する。
 オフェリアを十二分にファンタジーの世界に浸らせているのに、決してそれを現実の側に(大人に)見せないうまい演出(解釈)。彼女は最後に「現実」を選択するが、その選択が逆に「ファンタジー」への切符となる。決して逃避ではたどり着けない先に、夢のかなう世界があるとするオチに、好感が持てる。道ばたの石像やヒキガエルに『千と千尋』的なものを感じるのは考えすぎか。
 原題『EL LABERINTO DEL FAUNO』。スペイン・メキシコ合作。なぜ日本語にせず英語タイトルにする? ハリウッドのご意向? ではなぜ『CHILDREN OF MEN』は『トゥモロー・ワールド』に?

2007年12月 8日 (土)

本屋にて。

 士郎正宗のアップルシード単行本が、「2004年映画公開」と書かれた帯付きでラップされて各巻数冊ずつ平置きになっていた。
 佐藤大輔の皇国の守護者全巻に、数字の並ぶ「NOCS 日販」の管理シールが裏表紙に直に貼られていた。
 二年前の四月にファッション誌かと見紛うイメチェンをしたMacPower誌が「復活」と銘打って、Winter号として出ていた。パソコン誌らしい誌面に戻っている。今後は季刊になるようだが、横書きのMac専門誌に飢えているので、また月刊に戻ってほしい。
 創元SF文庫から復刊されている田中芳樹『銀河英雄伝説』は、その手の話が苦手な私でも表紙買いしたくなるほど、星野之宣のイラストがすばらしい。ところが最新巻の第五巻はガクゼン。とてつもなくヘタ。どうしたんですか、星野さん。

2007年12月 6日 (木)

十字館の殺人

 十角形の洋館の建つ無人の孤島。半年前に惨劇のあった
この島に、大学のミステリ研究会の面々が訪れる。外部と
の連絡がつかないなか、一週間の予定で滞在する彼らを、
再び惨劇が襲う。
 こないだ米澤穂信『インシテミル』を読んだとき、ため
にする殺人の話は好かないと思った(『インシテミル』は
良かった)。読みもせずにけなすのもなんなので、探偵小
説研究会編著『本格ミステリ・クロニクル300』で一冊
目に紹介されている『十字館の殺人』を手に取った。
 孤島の話と本土の話が交互に進む展開が意外で、ドラマ
としては本土の話がむしろ大きな要素になっているのがお
もしろかった。
 孤島と本土、双方で推理が進むが、最終的な解決が犯人
に委ねられるのは、おもしろい反面、探偵ものとしては物
足りなくもあった。
 ともあれ、もう少しこの手の作品を読んでみたいと思っ
た。
 後書きで小野不由美に謝辞が述べられている。奥さんだ
ったっけ?    

『十字館の殺人』綾辻行人(1987)講談社文庫。

2007年12月 5日 (水)

始めました。

 はじめまして。汗(はん)です。

 数年前、歴史地図を三百枚重ねて、民族分布や国境が動くアニメーションを作りました。
 そのとき、モンゴル帝国のバイタリティに感銘を受けました。
 後にそのアニメーションをメインコンテンツとするホームページを作ったとき、モンゴルの王の称号の文字をハンドルネームにお借りすることにしました。
 ただし、王を騙るつもりは毛頭なく、失敗やおっちょこちょいで冷や汗をかいてばかりの日常を笑ってやろうという気持ちを反映させています。

 このブログでは、自分のホームページで比較的更新頻度の高い、日記(映画評を含む)と書評を、なるべくこまめに書き込んでいくつもりです。

 ただ、時間的余裕がないので、どれだけブログらしいブログになるのか、わかりません。
 お試し的に始めてみるこのブログですが、やっぱりいままでどおり、ホームページで独り言いってたほうがよかった、という結論になるかもしれません。
 そうなったら、人知れず消滅するかもしれませんが、笑ってお許しください。

 とりあえず、「開店休業」の言い訳とともに、やってみます。

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