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2009年9月 7日 (月)

夜は短し歩けよ乙女

 2009.09.04
 『夜は短し歩けよ乙女』読了。良。
 春の先斗町、夏の下鴨古書市、秋の京大学園祭、冬の風邪猛威の京都市内に、恋いこがれるクラブ後輩女子の姿を求めて奔走する四回生の先輩を描く、『太陽の塔』同様ある種のファンタジー。
 表紙買いと言ってもいい。黒髪の乙女の横顔に惹かれたとも。そんな彼女の冒険にわくわくはらはらしつつ、彼女を守るべき立場の先輩のふがいなさにいらいら。
 春を舞台にした第一編から、酔いのせいだかなんだかわからないようなファンタジー的展開にくらくら。
 夏の第二編でもその傾向は加速するばかりで、乙女の乙女たるゆえんをみたい読者としては、少々とまどう。
 秋に緋鯉を背負った姿をみて、「もういい。君がそんななら、あの先輩とでも結ばれてしまえ」と突き放したくなるが、第三編終幕から第四編にかけての先輩の変貌に、その理屈の正しさに、感心してしまったのだった。
 まあ先輩が『太陽の塔』の五回生になると決まったわけでもなく、描かれてないだけで意外と男前なのかもしれない。

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