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2009年11月

2009年11月30日 (月)

くず饅頭、はるさめ

 2009.11.28
 先日『花散らしの雨』を読んだ直後、母がこしあんを作っていたので、同書レシピにある「くず饅頭」を作ってみた。
 スーパーに吉野葛がないので鹿児島産のを購入。熱くなった葛を手で加工するのはいやなのでラップを用意する。
 レシピ通り、水と砂糖を混ぜる。そこまではいいのだが、鍋に入れて加熱しながらかき混ぜていると、透明になる前に固まってきた。あわてて火を止めたが、ラップで成形するほどやわらかくない。つきたての餅より固い半透明のそれを手で伸ばし、あんを包む。急遽用意した電子レンジ用蒸し器で蒸してみるが、透明さはあまり変わらず。
 氷水で食べてみると、お菓子のグミのようにしこしこ。それなりにおいしいけど。
 鍋作業の下手さは、もちろんあるだろうけど、よくみると鹿児島産葛粉55%のほか、鹿児島産甘藷でんぷんも入っていた。そのせい? 吉野葛を探してから、再チャレンジするかな。

 2009.11.29
 ソマリア海への派遣から帰ってきた自衛艦の名前が、「はるさめ」というらしい。あるんだなあ、ネタかと思うような名前が。以前ゆうきまさみの『パトレイバー』に、「のりしお」「つきなみ」という、ありそでなさそな名前の艦船がちらっと出てたのだが、意外と実在する?

2009年11月29日 (日)

映画ゼロ年代ベストテン

 「男の魂に火をつけろ!」というブログで、「映画ゼロ年代ベストテン」という企画をやっておられます。
 それでわたしも選んでみました。

 1.アメリ(ジャン=ピエール・ジュネ)楽しい。
 2.クラッシュ(ポール・ハギス)感慨。
 3.メメント(クリストファー・ノーラン)記憶障害が疑似体験できる。
 4.パプリカ(今敏)酔う。
 5.コニー&カーラ(マイケル・レンベック)チャーミング。
 6.Always三丁目の夕日(山崎貴)泣ける。
 7.LOTR二つの塔(ピーター・ジャクソン)圧倒的。
 8.ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(ジョン・キャメロン・ミッチェル)かっこいい。
 9.マジェスティック(フランク・ダラボン)演説にしびれる。
 10.フラガール(李相日)いい。

 ここ数年のアシッド映画館のグランプリでは、日本映画が大躍進してるんだが、私のベストテンには3作のみか。見てない証しだなぁ。

2009年11月27日 (金)

宮部みゆき『初ものがたり』

 宮部みゆき『初ものがたり』読了。
 深川本所七不思議を題材に取った短篇集『本所深川ふしぎ草紙』の岡っ引き、回向院の茂七が関わる六つの事件。
 それぞれに、鰹、白魚、桜など季節の初ものが色を添える。
 橋のたもとに昼前から深夜まで屋台を出す謎めいた稲荷寿司屋や、失せもの尋ね人などを探し当てると評判の十歳の少年「日道さま」ら、深川の景色の一部のように出てくる脇役たちも興味深い。

2009年11月26日 (木)

高田郁『花散らしの雨』

 高田郁『花散らしの雨』読了。
 『八朔の雪』に続く〈澪つくし料理帖〉第二作。神田御台所町の蕎麦屋「つる家」の全焼のあと、屋台営業を経て、九段坂下は俎板橋に店を出した澪たち。今回もいろいろな難儀に見舞われ、挫折しそうになりながらも、立ち直り、前向きに生きて行く。
 澪の作る料理に対する種市の感想がいちいち仰々しい(旨すぎていけねぇんだよぅ、云々)が、味見したくてたまらなくなる。

2009年11月22日 (日)

バリントン・J・ベイリー『ロボットの魂』

 バリントン・J・ベイリー『ロボットの魂』読了。
 老ロボット師の作り出したロボット、ジャスペロダスはロボット師の意図通り自由意志を持っていたので、誕生と同時に「親」を捨て、冒険の旅に出る。
 物語はおもしろい。しかし、ジャスペロダスが「自分に意識はあるのか?」という疑問の答を探し求め苦悩するのが、どうにもいらだたしい。
 幾多のロボット師に問いかけて、問答しても、そりゃ「否」と言われるだろう。我々がコンピューターに質問して、人間みたいな答を返してきたとしても、そこに人格や人間性が存在するとは誰も思わない。
 でも、ジャスペロダスは、自問自答し、思索にふけるのだ。つまり「我思う、ゆえに我あり」以外のなにものでもないではないか。
 語り手は、ジャスペロダスの視点にたっており、彼の見るもの聞くものを描写するのみならず、考える内容、悩む内容さえも描写しているのだ。そこに意識があることを前提にしなければおかしいじゃないか。
 造り手による種明かしが、また、ふざけてる。「人の魂を取り出し、ロボットに入れれば、ロボットにも意識を持たせられる」?! ロボットが意識を持つこと以上にトンデモない話だ。
 ともあれ、ベイリーがムアコックに献辞しているごとく、未来的なものと中世的なものが入り交じった楽しいアンチヒロイックファンタジーだ。

2009年11月19日 (木)

小野不由美「落照の獄」

 小野不由美「落照の獄」(文芸誌『yomyom』10月号)
 数々の非道な罪を犯した男に対する刑罰を審理する、柳の国府の司法官たち。なぜ男は懐に十両もの金を持っていながら、たった十二銭のために幼い子供を殺したのか?
 ファンタジー小説〈十二国記〉の最新の短篇。短篇集『華胥の幽夢』の「帰山」で触れられた、傾きつつある柳国の実情が描かれている。
 まるで現代日本である。わけもなく人を傷つけ命をも奪う犯罪者。ここ20年ほどのいやな出来事を思い出す。
 傾いた国には妖魔が出没するというが、人の心にも魔がさすのだろうか。
 十二国記の新作だと期待してはいけない。陽子も尚隆も出てこない。初出の人々が延々死刑の是非を論じるだけである。
 かつてゲド戦記の第四作『帰還』が発表されたとき、三部作との作風・内容の違いにとまどいと反発の声があった。その理由のひとつは、ファンタジーであるにもかかわらず、現実の世界が抱える問題があからさまに持ち込まれていたことだったと思う(児童虐待とか)。「落照の獄」にも、そんなとまどいをおぼえる。
 これが、本編に厚みを持たせるための布石として役立つのなら、まあ良しとしたいのだが、さて。
 この話は、「帰山」の頃の出来事だろうか、それともあれから10年余りたった、今現在?(いや、それはなかろう。慶国や戴国の、この10年をちゃんと描いてもらわなきゃ困る)
 P.S.めったにないことだが、ネットでいろんな人の感想を読んで回った。9月に発売だったらしい。うひゃ〜。

2009年11月16日 (月)

ガタカ(GATTACA)

 映画『ガタカ(GATTACA)』(DVD)アンドリュー・ニコル監督。
 イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマン。
 遺伝子解析が瞬時に出来るようになり、指先からの血液採取でセキュリティチェックがなされる時代。遺伝子操作を経た体外受精で心身ともに健康な子供を作ることが常識となっているなか、ヴィンセントの両親は普通のセックスによる愛の結晶として彼を産み育てた。生まれた直後の血液検査で、余命30年など数々の欠陥の可能性を指摘されたヴィンセント。DNAによる差別が禁じられているにもかかわらず、幼稚園入園から就職まで、さまざまな不利益を受けて来た彼は、夢をかなえるために、別人になりすますという危険な賭けに出る。
 ディストピア物のSFらしき設定だが、遺伝子的に劣る者が不適正者とされるいっぽう、遺伝子的に劣る者がガタカなど社会の上層部にいないわけでもなく、ガタカに所属する者の子供が遺伝子的に完璧であるとも限らない。不適正者に同情的な者もいる。不思議とゆるやかな(あるいはいい加減な)管理社会である。
 整形もせずに銀メダリストのユージーンになりすましたり、全世界から注目されないわけにはいかない土星への宇宙飛行士をめざすなど、インターネット社会では身元がバレないなずのないことを平気でするのは、1997年公開作品ゆえの呑気さなのか?
 SFとして期待したけれど、遺伝子差別はすでに起こりつつある現実だし、土星探査は象徴にすぎない。
 むしろ、身分や経歴を偽ってのし上がろうとするストーリーは『ワーキング・ガール』や『摩天楼はバラ色に』のようだし、差別されるものが正体を明かしたのち旅立つという構図は『破戒』(未読)のようでもある。そして、身分を貸し借りする二人の若者の喜びや苦悩を描いた青春ドラマである。
 それにしてもせつないラスト。帰って来て車椅子を見たときのヴィンセントの苦悩は察して余りある。
 この世界に身障者支援活動はないのか?(ユージーンの選択肢になかっただけ?)
 サイバーダイン社のHAL( Hybrid Assistive Limb)はないのか? 
 (余談だが、ユマ・サーマンって、ほんとは「ウマ」? 予告映像やメイキングで、たしかにそう言ってる)

妹尾和夫。アシッド映画館

 2009.11.14
 ABCラジオ「正平・吉弥の土曜も全開!」に、冒頭から妹尾和夫が登場。予想以上におもしろかった。先日KBS京都の「みんながメダリスト」に出たのはたまたま聴いたが、読売TVの出演番組は見ないようにしてるし(スベるのを見るのが怖い)、久しぶりに堪能した。

 2009.11.15
 ABCラジオの「アシッド映画館スペシャル」、放送。平野秀朗氏は来れず、鳥居睦子さんが一人で映画紹介する、10月の通常放送と同じパターンの30分放送だった。先週はじめにアシッドのホームページを見たら、「ABC CINEMA」と「資料庫」の間にあった、11月の放送予定が消えてたので、放送があるかどうか不安だった。鳥居さんが楽しげにインタビューしてて、いい放送だったが、今後の予定は告知されず、将来性はまったく見えない。ああ、年末恒例のグランプリはなんとかしてほしいなぁ。

2009年11月15日 (日)

アヒルと鴨のコインロッカー、二つの塔、日本語は天才である

 映画『アヒルと鴨のコインロッカー』(TV)どんでん返しにびっくり。ちゃんとした尺で観るべきだなぁ。(映画110分、放送89分)

 映画『ロードオブザリング 二つの塔』Special Extended Edition、4枚組ハードパッケージ。本編はおいといて、メイキング2枚を観る。計、約380分! 見応えあるなぁ。小道具、大道具、メイク、衣装、建築物、森。ありとあらゆる創作物の出来る過程が、映画本編を圧倒するほどの迫力で描かれる。ほかの2作のも見たいなぁ。

 『日本語は天才である』柳瀬尚紀・著。フィネガンズウェイクなどの翻訳で知られる著者が、日本語のおもしろさを語る。まあまあ。
 おもしろかったのは、「七」を「なな」と読むか「しち」と読むかについての話。「七人の侍」「荒野の七人」(しち、ひち)のあと、「七十年安保」が出て来て「なな」が圧倒的になったという説はなるほどである。

 先頃、本をやたら買いだめてしまって「年内は古本屋へ行かない」宣言(心の中で)したのだが、1950円に値下げした『ロードオブザリング 1』のロングバージョンが売れてしまわないうちにと、禁を破ってしまった。
 『軍犬と世界の痛み』『鉄腕バーディー 7』ともに105円。『LOTR 旅の仲間』まだあった。
 その近くの書店にて、みをつくし料理帖二冊目『花散らしの雨』発見! ひと月かかった。

2009年11月12日 (木)

日本語は天才である

 『日本語は天才である』柳瀬尚紀・著。フィネガンズウェイクなどの翻訳で知られる著者が、日本語のおもしろさを語る。まあまあ。
 おもしろかったのは、「七」を「なな」と読むか「しち」と読むかについての話。
 「七人の侍」「荒野の七人」(しち、ひち)のあと、「七十年安保」が出て来て「なな」が圧倒的になったという説は、なるほどである。
 著者がちょこちょこ差し挟むユーモアは、あまりおかしくなくって、せつない。

2009年11月10日 (火)

時間線上のGoogle Earth

 荷台に立てた棒の先にカメラのようなものを据えたトラックとすれちがった。Google Earth で使われる街の写真を撮影する車だろうか。たまに見かける。
 プライバシーの侵害を憂える声もある。それへの配慮は必要だが、こうした画像がさらに詳細に、さらにこまめに撮影され更新され、記録として蓄積されたら、おもしろいことになるかもしれない。
 近い将来(たとえば10年後)、10年前の自分の家を見に行けるかもしれない(もちろんネット上で)。
 過去の犯罪現場の再捜査に使われるかもしれない。
 歴史的瞬間を確認できるかもしれない。
 充分なデータが蓄積されれば、ある意味で、過去を変えないタイムトラベルが実現することになるかも。
 
 梶尾真治「百光年ハネムーン」は、100光年先にある惑星トリスタンに行くと、100年前の地球から届いた光が鮮明に観測できるという設定。
 桜井亜美『神曲』では、クオークコンピューターが情報衛星や地上の監視カメラ映像などを使って世界をほぼ完璧にシミュレートしており、それを使った犯罪再現捜査が行われている。
 A.C.クラーク&S.バクスター『過ぎ去りし日々の光』では、ワームホールを使って過去を観測できるようになり、イエス・キリストの生涯を調べる〈10000日プロジェクト〉が行われたりする。

 Google Earth がスタートしたのはほんの数年前だから、それ以前にさかのぼることはできないが、SFファン的には期待大である。

2009年11月 7日 (土)

エア・サプライ

 レンタルにて、CD『The Definitive Collection/Air Supply』。18曲入り。ほとんど知ってる。いい歌ばっかり。
 とくに「渚の誓い」、ヘヴィ・ローテーション中。昔、この歌だけは憶えた。なんせ歌詞が「I know just+疑問詞 to+動詞」の繰り返しなので、これなら憶えられそう、と思ったのだ。 
 メロディもいいし、アレンジもいい。最後は「making love out of nothing at all」のリフレインが1分40秒ほど続くが、アレンジの妙で飽きさせない。しびれる〜。

2009年11月 6日 (金)

エキスポランド

 2009.11.05
 昼過ぎにエキスポランドの近くを通ったら、観覧車が解体されつつあった。さみしいなぁ。太陽の塔よ、何思う。 

 10月30日、文化人類学者、クロード・レヴィ=ストロース、死去。構造主義を言い出した人らしい。リーバイ・ストラウス創業者の遠縁とか。

2009年11月 5日 (木)

古書店にて

 古書商品券をさっさと片付けたいので、古書店Aへ。
 『鉄腕バーディー 2・4』『くらやみの速さはどれくらい』『ロボットの魂』計565円。
 古書店Bにて。
 『四人の署名』『昭和16年夏の終戦』『蒲公英草紙』『タイム・ダイブ1986』計715円。
 しかし古書店Bは商品券セールに加わってなかった・・・。
 古書店Cにて。
 『ロードオブザリング 二つの塔/Special Extended edition』LOTR二作目のロングバージョン4枚組。
 なんと1950円! これまで5000円超だったのに。いっこうに売れてなかったものなぁ。

2009年11月 4日 (水)

『シャッフル』『その土曜日、7時58分』

 映画『シャッフル』(DVD)サンドラ・ブロック主演。まあまあ。
 ある日突然、交通事故で夫を失った妻。悲しみに沈む彼女が翌日目覚めたとき、夫は生きていた。混乱しながらも安堵する妻。しかし眠りからさめるたびに夫や周囲の様子がおかしい。どうやら彼女は時間を前後に行き来しているらしい。
はたして夫の運命は変わるのか?
 かつて今関あきよし監督が同趣向の映画『タイム・リープ』を撮ったとき、あのすばらしい原作がこうも見事につまらなくなってしまうのかと愕然としたが、『シャッフル』は、撮り方によってはあの映画もすばらしいものになったかもしれないと思わせてくれる好見本である。
 ただ、カタルシスはなかった。エンディングシーンがああなる必然性が感じられないのだが。容疑は晴れたのか?
 原題"PREMONITION"とは、「予告、警告」の意。

 映画『その土曜日、7時58分』シドニー・ルメット監督。まあまあ。
 とある宝石店で起きた強盗事件をめぐる、ある家族の人間模様。
 ハンクの立場からみたドラマがひとしきり展開したあと、突然時間をさかのぼってアンディ視点のドラマになる。そうして何人かの視点で事件が起こる前と起こった後の話が重なりあって、大いなる終幕へと・・・。
 視点が変わり、時間が前後したからといって、さほど驚く事実が明らかになるわけではない。へーそーなんだー、と思う程度。せっかく凝った作りになってるのに、もったいない。
 18禁なので、バイオレンスが過激なのかと覚悟(あまり好かない)したが、冒頭に、無駄に助平なシーンがあって「C級映画?」と苦笑した。フィリップ・シーモア・ホフマンのキャリアが汚れるんじゃ?(って言うほど出演作品を見てないけど)
 大好きな『十二人の怒れる男』の監督(とは、見終わってから知った)だけに、残念。 
 原題"BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD"・・・つまりどういうこと?

2009年11月 1日 (日)

本を買う。

 2009.10.30
 高田郁の新刊を探すが、近場にはない。柳瀬尚紀『日本語は天才』を買う。
 古書店にて。500円で一回抽選あり。話題作、村上たかし『星守る犬』が300円で出てたので、これを軸に選んでみた。
 『ハイドゥナン 1』藤崎慎吾。『質問力』齋藤孝。『人生は五十一から』小林信彦。各105円。
 抽選→2000円商品券! うれしいけど、こまる。未読本が山ほどあるのに、一ヶ月で使い切らないといけない。
 数ヶ月後には105円になるような本を買っても、それまでに読めなければ悔しいので、そういうのは避ける。
 となると、値下がりしそうにない本、ほとんど見かけない本、手元にあるだけでうれしい本、てことか。
 しばらく考えよう。

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