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2010年1月17日 (日)

ほしからきたうま、ユニコーン・バリエーション

 2010.01.16
 大阪市の図書館で『ほしからきたうま』を検索したらあったので、書庫から出してもらった。
 これは私が小学校低学年の時に読んだ絵本で、おそらく私のSF原体験である。小峰書店発行の「創作幼年童話」の一冊で、作・小沢正、絵・二俣英五郎。以前どっかの図書館で検索したときは78年版しかなくて、それを出してもらったが、初版とは絵が変わってて、少しかわいい雰囲気になってて、物足りなかった。今回あったのは62年版(絵・二俣英五郎)で、昔読んだものだった。子供向けの絵ではあるが、ほんの少しごつごつしてて、話の内容から受ける不気味さにあっていた(あえて言えば62年版が藤子不二雄・A、78年版が藤子・F・不二雄、みたいな。いや、全然絵柄は違うけど)。

 小学校に入学した「ふうふう」君は、シンバルを鳴らすチンパンジーのおもちゃを買ってもらうが、チンパンジーはシンバルだけを残して夜の間に逃げてしまう。探しに出たふうふう君は、泣いている馬と出会う。その馬「うまのすけ」は遊園地で馬車を曵いていたが、今朝めざまし時計を盗まれ、遅刻して行ったら他の馬「シュバリエ」に仕事を取られてしまっていたという。いろいろあって、家に帰ると、そこにはふうふう君そっくりの偽物ロボットが入り込んでいて、お母さんに追い出されてしまう。これは一体?という話。

 馬がしゃべるという、子供心に違和感を感じた点は「幼年童話」だと笑って許すとして、偽物による侵略ネタや、夜のトンネルを抜けると昼間の草原が広がっているという、別世界への転移ネタなどが非常に衝撃的だった。それでも小学校のころは特にかたよりなく読書していたと思うが、中学校に入ったころからどんどんSF嗜好になっていった。その原点がこれ。

 他に「たんぽぽ娘」が入っている文春文庫『奇妙なはなし アンソロジー人間の情景6』が書架にあるはずなのだが、見あたらなかった。

 かわりに、未読だったゼラズニイ「ユニコーン・バリエーション」(チェス小説のアンソロジー『モーフィー時計の午前零時』所収)を見つけ、読む。ビールを飲む幻獣が楽しい。アンバーシリーズの煙草好きの王子たちみたいでゼラズニイらしい。

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コメント

初めまして。この本のタイトルがわからずgooで質問したらご回答くださった方よりタイトルがわかり、検索したら、ここに辿り着きました。詳細な内容をお書きくださりありがとうございます。探していた本はまさしくこれでした!長年の疑問が解決し嬉しい限りです。入手は困難なようなので、私も図書館で探してみます。詳細で貴重な情報ありがとうございました。

 みょうがままさん、こんにちは。
 『ほしからきたうま』のことですね?
 お役に立てたようで、なによりです。
 見つかるといいですね。

言葉たらずですいません「ほしからきたうま」です!
内容を探しても入手困難でわからず、本当に助かりました。何度もお邪魔してしまいすいません。
心から感謝です♪

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