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2010年4月 5日 (月)

『想い雲』(澪つくし料理帖)

 高田郁『想い雲』読了。《澪つくし料理帖》第三作。
 大坂の天満一兆庵が焼けて、あるじ夫婦と一緒に江戸へ出てきた料理人の澪だが、若旦那がやってるはずの江戸店は人手に渡って若旦那は行方知れずだわ、あるじは心労で急逝するわ、そば屋で日銭を稼ぐも大坂と江戸の味の違いにとまどうわ、評判を得た小料理はよその店にまねされるわ、そば屋は火付けに遭うわと、次から次へと困ったことに見舞われる澪。
 そんな苦労の数々を前向きに乗り切ろうとする澪を、未亡人となったご寮(りょん)さんや、長屋の隣人たちや、そば屋の店主や、その常連たちや、偶然消息のつかめた幼なじみらが暖かく見守り支えてくれる。
 若旦那はどこへ行ったのか、幼なじみの野江と再び顔を合わせて語り合える日はくるのか、小松原はいったい何者かといった、シリーズをとおしての謎・気がかりに引きずられつつ、料理人としての澪の成長を、料理の描写に舌なめずりしながら読者も見守るのが楽しい。

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