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2011年1月16日 (日)

『光を忘れた星で』

 八杉将司『光を忘れた星で』読了。まあまあ。
 地球からの移住者たちがなんらかの原因で視覚を失い、目の見えないまま、独自の社会を築いている星。人々は通過儀礼として、幼少時に眼球をくりぬかれることになっていた。
 都市で科学的な視覚回復の研究が行われるいっぽう、地方のある集落では、少年たちが、心眼をきたえる訓練をうけていた。
 視覚のない人類社会は、どのように成り立ちうるのか。はたして人類は視覚を取り戻せるのか?

 昔ドキュメンタリーで、盲人のコミュニティ(いち家族?)が紹介されていて、けっこう不自由なく生活していたのだが、手術で子供の視力が取り戻せることになったとき、年配の人が複雑な思いを語っていた。せっかく出来上がっているこのコミュニティがくずれてしまう、というような。
 それを壮大なスケールで展開したような物語。実験的で、なかなかおもしろい。

 この本はちょうど一昨日、上田早夕里らがツイッターでほめていたのだが、昨日たまたま本屋で見つけて気がついて、買ってしまったのだった。上田早夕里の『華竜の宴』はいまだに見かけないのに。
 なかなか上田早夕里ごのみな話だった。

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