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2011年3月 9日 (水)

『華竜の宮』

 上田早夕里『華竜の宮』読了。良!
 21世紀、マントル対流の異常が引き起こした太平洋海底の隆起と温暖化による極氷融解が、海面を260メートル引き上げ、人類はその人口の半分を失った。残された土地をめぐる紛争と国家の再編を経て数世紀。
 陸上民と海上民にわかれた人類は、ようやく文明を復興させたが、ふたたび地殻変動の危機が。
 こう書くと、未来の災害シミュレーションSFとして、これはこれでおもしろそうなのだが、上田早夕里はこれでは済まない。
 短篇「魚舟・獣舟」の世界がいかに成立し、そして終焉を迎えるか。
 あの短篇のおどろおどろしさとともに、いわくいいがたい美しさもある、不思議な未来予想図となっている。(この項つづく)。


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