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2013年3月26日 (火)

乾緑郎『完全なる首長竜の日』

 乾緑郎『完全なる首長竜の日』良。

 漫画家の和敦美は、自殺未遂で昏睡中の浩市の治療のため、西湘コーマワークセンターに通っていた。この医療施設で使われている機器、SCインターフェイスで植物状態の患者とつながることにより、患者とコミュニケートすることが可能となっていた。

 敦美と浩市との接続は、共通の思い出の場所などでの邂逅のあと、浩市の自殺で終わるのが常だった。

 連載の打ち切りなど生活が変化するなか、現実と夢の区別がはっきりしない出来事が増えていき、・・・。

 おもしろい。が、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しているこの作品は「ミステリー」なのか? SFもたいがい他ジャンルの作品を境界小説として取り込むが、ミステリーにこれも取り込んじゃう? 「謎」のない小説などないのかもしれないが(「何が言いたいねん」も含めて)。

 解説で大森望が引き合いに出している作品を挙げるとネタバレになる可能性もあるので、かわりに私が連想した作品をいくつか挙げておく(でもネタバレかも)。

 『ループ』、『クラインの壺』、『杜子春』。ずいぶん前に読んだ少女マンガで、「水泡(みなわ)」という短編があったっけ。

 『ターン』の真希のような〈生き方〉だって、ありうるんだけど。(それも百数十日までか・・・)

 P.S. 映画が6月公開。ちょっと気になる。まあインセプションは越えられまいが。

 P.S.2 単行本刊行から丸1年で文庫落ち。早いな。

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