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2013年4月17日 (水)

ケイジ・ベイカー『黒き計画、白き騎士』

 ケイジ・ベイカー『黒き計画、白き騎士』読了。サブタイトル「時間結社〈カンパニー〉極秘記録」。
 24世紀。ドクター・ゼウス株式会社、クロノス・ダイバーシファイド・ストック・カンパニーなど、表向きにいくつもの名前をもつ秘密結社〈カンパニー〉は、不老不死化したエージェントを過去に送り出し、歴史の中に消える運命の物を未来へ回収して多大な利益を得ていた。
 まあまあ。期待していた時間物とは、だいぶちがった。
 過去に送られたエージェントたちは未来と交信して指示をうけたり要望を出したりはできるが、戻ることはできない。ひたすら時の流れに身をまかせるのみ。『百万年の船』のハンノたちも不老不死だが、もしハンノたちが長生きしながらときどき未来と交信していたらこんな感じかも。でも、ハンノたちのように、いるかどうかわからない仲間を捜す孤独感や生身の人間ゆえの死の恐怖とは無縁である。文字通り、不死身なのだ。そのせいか、たいていのエピソードは、コミカルである。
 彼らは手に入れるよう指示されたものを、歴史を改変することなく手に入れたら、それを未来で発掘されるよう隠すか埋めるかするのだ。そこにはなんの時間物らしいエキサイティングさもない。
 表紙を見てハードSFを期待してはいけない。弥次喜多珍道中かなにかだと思って読んだほうがいい。
 アレックも、ハーレイ・ジョエル・オスメント君をイメージしてたら、全然ちがってた。

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