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2013年11月

2013年11月27日 (水)

髙田郁『ふるさと銀河線 軌道春秋』

 髙田郁『ふるさと銀河線 軌道春秋』読了。良。

 かつて著者が川富士立夏のペンネームで原作を担当したマンガ『軌道春秋』を小説にしたもの。

 旦那の後をつけて電車に乗った妻・・・「お弁当ふたつ」

 明かりの灯ったアパートの一室を覗き見る電車の乗客一人、二人・・・「車窓家族」

 大阪環状線某駅の立ち食い蕎麦屋のおやじの目の前に、東京にいるはずの孫が・・・「ムシヤシナイ」

 多くの友が故郷陸別を離れる進路を選ぶなか、夢と現実に葛藤する中三・・・「ふるさと銀河線」

 三回忌となる死んだ息子が昔送ってきた旅のハガキに誘われ、陸別にむかう夫婦・・・「返信」

 バブルがはじけて砂を噛む日々を送る証券マンが偶然学生時代のアパートに・・・「雨を聴く午後」

 アルコール依存症と戦う、夫と別居中の妻・・・「あなたへの伝言」

 最近物忘れが多くなったような気がする・・・「晩夏光」

 学生時代の仲間三人の、半生を経た再会・・・「幸福が遠すぎたら」

 最初の短編でいきなり急所をつつかれた。そのあと、あっさりめのが続くが、最後はやっぱり泣かされる。

 どの短編も、お料理を作ったり食べたりする場面が著者らしくて印象的。

2013年11月24日 (日)

『謎の放課後 学校のミステリー』(未読)

 書店にて。

 米澤穂信がツイッターで告知してた競作アンソロジー『謎の放課後 学校のミステリー』が出た。

 米澤穂信の作品は、『春季限定いちごタルト事件』から「おいしいココアの入れ方」。

 新作じゃないのは重々承知してたが「それかぁ・・・」と物足りないものを感じつつ、気づいたら立ち読みしてしまっている自分。

 シリーズ未読の人がこれを読んだらどう感じるかな、とか、このエピソードだけでもちゃんとわかるかな、とか、シリーズを読んでみたくなるかな、とか想像しながら。

 編者の大森望の、学園ものミステリー全盛!という解説が熱くていい。つい買いたくなる良い解説の見本。

 まあこれを買うなら先に手持ちの『放課後探偵団 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー』を読むべきかな。まだ相沢沙呼しか読んでない。

 『謎の放課後 学校のミステリー』のほうは、ここ十年ほどの作品からのよりすぐりだから、はずれがないけどね。

(もっとも「おいしいココアの入れ方」は日曜日の話だから、学校でもなければ制服でもないんだが)

2013年11月14日 (木)

郷鍈治

 『大江戸捜査網』を観てたら、妹尾和夫そっくりの顔と声の役者が出ていた。調べてみたが、違ってた。
 郷鍈治(1937〜1992)宍戸錠の弟、ちあきなおみの夫。
 出演作:『仮面ライダーV3』のキバ男爵、など。

2013年11月13日 (水)

「あの頃のまま」

 ブレッド&バターの歌「あの頃のまま」の歌詞で、前からちょっと気になっていることがあります。
 サイト「歌詞タイム」より、ほどほどに引用します。
 (第一段)
 〈6時のターミナルでふりむいたきみは/板に付いた紺色のスーツ〉
 ターミナルは、電車の執着駅ですね。関西で例に挙げるなら、近鉄奈良駅ではなく阪急梅田駅にしといたほうが無難でしょう。
 会社を定時であがった夕方6時、駅に上がろうとした階段で呼び止められたか、BIGMANで待ち合わせてたか。
 すでに仕事もそこそここなせるようになっているようです。
 〈今でも気まぐれに街をゆくぼくは/変わらないよ ああ あのころのままさ〉
 就職してないんでしょうか。アーティストを夢見てアルバイトしながら時々ライブハウスにでも出てるのでしょうか。
 ああ疲れた、以下手抜き。このあと、第四段でふたりは「馴染みの店」に入り、お茶かお酒。
 問題は、第二段と第五段です。
 (第二段)
 〈去りゆく若い時間をひとり止めているようで/うらやましいやつだよとはじめて笑ってくれた〉
 (第五段)
 〈人生のひとふしまだ 卒業したくないぼくと/たあいない夢なんかとっくに切り捨てたきみ〉
 「はじめて」とは、いつのこと? ターミナルで再会してから馴染みの店に入るまでの間、会話しながらも彼はいっこうに笑っていなかったということでしょうか? そして「ぼく」にとってずいぶん長い時間が経ったころに、やっと笑ってくれた? 店に入る手前で?
 単刀直入に言えば、この2段は、逆のほうがおさまりがいいように常々思っているのです。
 再会した「たあいない夢なんかとっくに切り捨てたきみ」は「人生のひとふしまだ卒業したくないぼく」に浅からぬ溝を感じている。彼のぎこちなさを「ぼく」も感じているから、第三段の「そらさないでおくれ その瞳を」となる。馴染みの店に入り、飲み交わしているうちに、やっと「うらやましいやつだよ」と笑ってくれる。
 このほうが、自然な気がするのです。
 もちろん、物語を歌の歌詞にするにあたって、言葉を前後させるということはあるでしょう。
 「はじめて笑ってくれた」のは、実際には飲みはじめた後かもしれない。でも「ぼく」が彼との再会で感じたことが、なによりもいちばん第五段のことだったのでそのことを後に持ってきた、ということかもしれない。
 でもなんか、しっくりきません。
 カラオケで歌うときは、やっぱり逆に歌いたくなります。
 ところで今回ネットで歌詞を確認しようとしてびっくり。作詞作曲・呉田軽穂! 松任谷由実だったのか!
 他に松任谷由実自身も歌ってるし、桑名晴子、桑名正博、稲垣潤一も歌ってるもよう。島田歌穂バージョンは前から好きです。(ラストのコーラスのフェイドアウトが蛇足だけど)

2013年11月12日 (火)

米澤穂信エッセイ

 書店にて。

 小説野性時代12月号の表紙に「米澤穂信」の文字が!

 開いてみると、山田風太郎特集にエッセイを寄せていた。

 ほかの二人は忍法帖を取り上げていた。

 米澤穂信が触れるのは「新かぐや姫」。

 彼の書くあらすじも解説・感想も、実に米澤穂信だ。おもしろい。

 それにしても、たった2ページのエッセイで表紙に名前を載せる野性時代と、短編載せてるのに表紙に明記しないオール読物。扱いがちがうなぁ。

2013年11月 4日 (月)

 キリ番げっと。

 キリ番げっと。

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