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2014年4月 4日 (金)

高木敦史『演奏しない軽音楽部と4枚のCD』

 高木敦史『演奏しない軽音楽部と4枚のCD』良。
 高一の秋、文学部員・楡未來は軽音楽部を訪れる。待っているはずの友人・熱川真由のかわりにいたのは、「聴く専門」の部員・塔山雪文だった。
 叔母が遺したCDの謎‥‥「ザイリーカ」
 文学部の先輩が他人の作品を盗作?‥‥「コンタルコス」
 真由が部室に置いて帰ったエレキはなぜ壊れた?‥‥「無限大の幻覚」
 ぼや騒ぎで人知れず消えたフラワーロック‥‥「ハートに火をつけて」
 取り上げられるアルバムは、フレーミング・リップス、マグマ、ルー・リード、ドアーズ、ベック。ほとんど馴染みのないアーティストばかり。
 音楽に造詣の深い塔山のうんちくを楽しむという構成は、栞子さんのいる『ビブリア』みたいでアリガチかな〜、塔山が「挙動不審」というのも栞子さんが極度の人見知りなのを連想するし〜と思っていたが、塔山くんの話は単純におもしろいし、そんなに挙動不審でもなかった。
 背表紙のあらすじにある、4枚同時に再生しないといけないCDとか、架空言語で書かれた歌詞とか、そそられる。
 ある意味、米澤穂信の『氷菓』並に重たいネタもあるのに、明るくボーイッシュに描かれるヒロインのおかげで救われる。明るいけど似鳥鶏ほど軽くなく、いい塩梅。
 最後の「BONUS DISC ザ・インフォメーション」がまた、展開早いけど、いい。全然「遠まわり」してないなぁ(笑)。
 続編も可能だが、正直、あまり高校生たちに次々事件が降り掛かるのは好きじゃない。これで充分(ちょっと名残おしいが)。

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