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2014年12月12日 (金)

飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使 I』

 飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使 I』読了。良。
 仮想空間〈数値海岸〉のひとつ〈夏の区界〉。ここを訪れるゲスト(現実界の人間のアバター)が途絶えて千年。AIである住人たちは、終わりなき夏を過ごしながらゲストの訪れを待っている。
 ある日、空から異形の蜘蛛たちが降ってきて、〈夏の区界〉を破壊しはじめる。わずかに残ったAIたちは、〈鉱泉ホテル〉に集まって徹底抗戦の準備をする。そんな絶望的な一夜の物語。
 住人たちの生活ぶり、人間模様が、たいへん読みやすく描かれている。AIたちが世界の深層にダイブして蜘蛛たちに対する罠をしかける様子も、想像しやすく面白く描かれている。(〈硝視体〉(グラス・アイ)って、「電脳コイル」のあれみたいだ)。
 いただけないのは、抗戦のなかで描かれる苦痛の多さ、激しさ。サディスティックなのは嫌いだ。

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